一年の終わりが近づくと、日々の景色や気持ちは少しずつ年末らしい表情に変わっていきます。
街に流れる音楽や店先の雰囲気、家の中で進む準備の数々。
年末は、ただ忙しく過ぎていく時期ではなく、これまでの時間を振り返り、次へ向かうための節目でもあります。
日本の年末には、大晦日を中心に、暮らしの中で自然に受け継がれてきた行事や風物詩が数多くあります。
それらは決して特別なことばかりではなく、家を整えること、食卓を囲むこと、人と心を通わせることなど、身近な営みとして続いてきました。
この一覧では、年末に行われる行事や風物詩、暮らしの習慣を紹介しています。
懐かしいものを思い出したり、初めて知る習慣に出会ったりしながら、
年末という時間を、少しゆっくり味わうきっかけになれば幸いです。
日本の年末行事・風物詩一覧
年末の代表的な行事・伝統
- 大晦日 — おおみそか
一年の最後の日。家のことを整え、静かに区切りを迎える日です。 - 年越し — としこし
年が変わる節目。気持ちを切り替え、新年へ向かう時間を指します。 - 除夜 — じょや
大晦日の夜のこと。年が改まる直前の落ち着いた空気も含めて言います。 - 除夜の鐘 — じょやのかね
寺で年の終わりに鳴らす鐘。響きを聞きながら新年を迎える風物詩です。 - 大祓 — おおはらえ
半年の穢れを祓う神事。多くの神社で6月と12月に行われます。 - 年越の大祓 — としこしのおおはらえ
12月末の大祓。新年を迎える前に心身を清める意味合いがあります。 - 大祓式 — おおはらえしき
大祓を執り行う儀式。形代(かたしろ)などを用いて祓いを行います。 - 形代(人形)— かたしろ(ひとがた)
自分の穢れを移すとされる紙の人形。大祓で納めることがあります。 - 除夜祭 — じょやさい
大晦日の夜に行われる祭事。新年を迎える神事として各地で見られます。 - 二年参り — にねんまいり
大晦日から元日にかけて参拝すること。年をまたぐ参拝の形です。 - 年越し参り — としこしまいり
大晦日の夜に寺社へ参ること。初詣の前夜として出かける人もいます。 - お焚き上げ — おたきあげ
古いお札やお守り、正月飾りなどを焚いて納めること。寺社で受け付ける場合があります。 - 納札 — のうさつ
古いお札を寺社に納めること。新しい年を迎える前に行う人もいます。 - 歳末(年の瀬)— さいまつ(としのせ)
年末の時期そのものを指す言葉。街の慌ただしさも含めた季節感があります。 - 冬至 — とうじ
一年で昼が最も短い日。ゆず湯やかぼちゃを食べる習わしが知られます。 - 柚子湯 — ゆずゆ
冬至に柚子を浮かべて入る風呂。香りと温もりで冬の気配が深まります。
家族行事・家庭の年末習慣
- 帰省 — きせい
年末に実家へ帰ること。家族や親族と顔を合わせるきっかけになります。 - 帰省ラッシュ — きせいらっしゅ
年末に交通機関が混み合う時期。新幹線や高速道路の混雑が風物詩になります。 - 家族団らん — かぞくだんらん
家族でゆっくり過ごす時間。年末は特に「一緒にいる」ことが思い出になります。 - 親族の集まり — しんぞくのあつまり
親戚が集まって食事をしたり挨拶を交わしたりすること。年末の恒例行事になりがちです。 - 年末の買い出し — ねんまつのかいだし
食材や日用品をまとめて買うこと。市場やスーパーが活気づく季節です。 - 手巻き寿司 — てまきずし
準備が楽しく、みんなで作って食べられる定番。年末の食卓にも合います。 - 年末のごちそう — ねんまつのごちそう
一年の締めくくりに少し豪華にする食事。外食や家でのごちそうなど形はさまざまです。 - 家族で映画・ドラマ鑑賞 — かぞくでえいが・どらまかんしょう
休みに入って一緒に観る時間。年末ならではの「ゆっくりした夜」になりやすいです。 - 写真整理 — しゃしんせいり
スマホやアルバムの写真を整えること。年末にやると一年が形として残ります。 - 年末の電話・メッセージ — ねんまつのでんわ・めっせーじ
会えない人へ挨拶を送ること。「元気?」の一言が温かい習慣になります。 - 手土産の準備 — てみやげのじゅんび
帰省や訪問に持っていく品の用意。相手の好みに合わせる時間も年末らしさの一部です。 - 年末の挨拶回り — ねんまつのあいさつまわり
お世話になった人へ年末の挨拶をすること。近所や仕事関係など、地域で残る習慣もあります。

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